DC-DC降圧レギュレータ変更(【自作】洗濯物 取り込み忘れ防止機器)
目次
はじめに
前回製作した洗濯物 取り込み忘れ防止機器の5V→3.3Vへ変換している降圧レギュレータの変更について、記載していきます。
前回製作時に使用した降圧レギュレータ:AMS1117-3.3 DC-DC降圧コンバータモジュールはLEDが実装されていることとAMS1117-3.3の自己消費電流が大きいため、deep sleep時でも実測値で3.08mA消費していました。
2000mAhのモバイルバッテリーを用いた構成であると、deep sleep時だけの電流でも27.7日しか起動できない計算になるまた、レギュレータを変更します。
変更前の構成は下記の記事に記載しています。
回路図
変更するのはIC2:AMS1117-3.3 DC-DC降圧コンバータモジュールになります。
AMS1117-3.3 DC-DC降圧コンバータモジュール LEDの取り外し
まず、AMS1117-3.3 DC-DC降圧コンバータモジュールに取り付いているLEDを取り外し、消費電流の削減を試みてみました。その結果、deep sleep時の消費電流は実測値で1.63mAになりました。
消費電流を半分に削減することができましたが、さらに削減するために降圧レギュレータの変更を行いました。
XC6210A332MR-G(メーカー:TOREX )への変更
降圧レギュレータをXC6210A332MR-G(メーカー:TOREX )へ変更しました。
この素子を選定した理由は自己消費電流がデータシート上で41.0μA(TYP)、67.5μA(MAX)と小さいことと、出力電流は700mAまで出力でき、WIFI通信時の消費電流にも余裕があることからこの降圧レギュレータを選定しました。
製作した回路は下記になります。
降圧レギュレータの入力と出力には1.0μFのセラミックコンデンサを実装しました。
DCDC降圧レギュレータ変更
消費電流
deep sleep時の消費電流は実測値で0.058mAになりました。
2000mAhのモバイルバッテリーを使用する構成であると、deep sleep時だけの電流では1436日起動できる計算になります。実際にはdeep sleep以外の動作が35分間隔で動作するため、1436日起動することはできません。(deep sleep以外の動作は30秒程度、70mA~150mAで動作します)
おわりに
降圧レギュレータの変更により起動時間を大幅に長時間化することができました。
次回はさらに長時間起動させるためにモバイルバッテリーの検討について記載していきます。